ラジオでアルミレーナのアリアを聞いて、
大好きな作品の一つ『カストラート』と本作品を思い出す。
思春期の男の子ならば一度は憧れ夢見る?
女教師との禁断の聖域でのいとなみ
たいがいは妄想の中で現実的には未遂に終わるのですが
本作品の主人公は足を踏み入れてしまいます…
一見ありがちな少年の成長映画ではあるのですが、
掘り下げているテーマが少々深い。
大人という生き物は、
体裁にがんじがらめにされている分
心を開いた相手の前では
子供の何倍も傷つきやすく繊細で純粋になってしまう。
そんな大人たちとの時間を共有しながら
多感な子供は青年にそして大人になっていく…
端役でしかありませんが、
主人公の兄の存在(大人でも子供でもないという意味あいで)が
この作品において真の肝ではないかと思います。
お気に入り作品『みじかくも美しく燃え』と同じ監督。
邦題は類似していますが、内容は全く関連なし。