この映画はバカによる、バカとトマトの為の、バカとトマトが作ったコメディバカトマト映画です。
うん、自分でも何言ってるか分からん。でもそんな映画なんだから仕方がない。
この映画に高評価は、逆に失礼ってもんです。何しろ製作陣がバカ映画を始めから目指して作っており、ゴミみたいな映画を作ろうと企画した、と監督自らが発言してますからねぇ。
ハリボテバリバリのトマトは態と。全体的にチープな演出や演技も態と。
ここまでバカに徹した映画も珍しい。例えば元祖バカ映画の帝王・エド・ウッドだって、バカ映画を始めから目指して製作している訳ではない。彼なりに大真面目に作っている。所がこの作品は企画段階からクランクアップまで、ひたすらバカ映画に仕上がるように作っている酔狂映画だ。
ティム・バートンが好むのも当たり前。なにしろ彼は、エド・ウッドの大ファンで、盟友ジョニー・デップと共にエド・ウッドという映画まで作っている程にバカ映画好き。
兎に角、この映画は、ツッコミを入れながら観るのが正しい鑑賞方法かも知れない。