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アディクションのBaadのレビュー・感想・評価

アディクション(1994年製作の映画)
4.0
ニール・ジョーダンの『ビザンチウム』を見て、同じ系列の作品だと思ったので、旧作をレビュー。

吸血鬼ものと犯罪被害者の復讐というのはつながりがあるようですが、その辺をニュートラルに捉えているように見えるアベル・フェラーラの作品。1980年代に撮った『天使の復讐』の続編であることは内容から明らかですが、犯罪被害者→快楽殺人者という設定が吸血鬼に置き換えられています。

前作は鮮やかな色彩が印象的な美しい映像でしたが、こちらはモノクロ作品で、視覚というより理論で訴えてくるつくりの作品で、主人公も博士論文を執筆中の女子学生。リリ・テイラーが演じていますが、これ、彼女の代表作の一つと言ってもいいかと思います。

今見ると結構豪華キャストですし、『天使の復讐』よりはずっと見やすいつくり。『ビザンチウム』とのつながりもこちらのほうが濃いかなと思いますので、興味を持たれた方はぜひどうぞ。

(『ビザンチウム』公開記念 その2 2013/10/29記)
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