すずき

ゴッド・アーミー/悪の天使のすずきのレビュー・感想・評価

3.0
元聖職者のトーマス刑事は、奇妙な殺人事件を担当する。
被害者は両性具有者で血液は通常の人間のものではなく、眼球が存在しなかった。
被害者の持ち物だった聖書はとても古いもので、存在しないはずの「ヨハネの黙示録 第23章」の記述があった。
そこに書かれていたのは、人間の扱いを巡っての天使同士での戦争。
トーマス刑事達は被害者は天使で、地上で天使たちの争いが起きている事を知る。
事件の裏にいた天使ガブリエルは、ある男の邪悪な魂を求めて地上で暗躍していた…

天界での争いに巻き込まれた刑事のオカルティック・サスペンス。
世界観は「コンスタンティン」みたい。同じユニバースの作品と言われても違和感なさそうだ。
その世界観と共に、作中の天使たちが不安定な場所にあたかもカラスのように座る、「天使座り」が一部で話題となったカルト作品。

しかし、確かに世界観は好物だったけど、個人的にはそこまでハマれず。
ストーリー展開がやや退屈なのもあるし、主人公にもオカルティックなハッタリ設定や小道具が欲しかった。

良かったのは、天使ガブリエル役のクリストファー・ウォーケン。
「コンスタンティン」のティルダ・スウィントンの演じた天使も年齢性別不詳のまさに天使!だけれど、ウォーケンの怪人魔人的な存在感もインパクトあった。
ところでウォーケンって、老けた今でも唇だけは真っ赤で血色がやたら良いのよね。口紅?
そんな怪しげな魅力の唇を持つ、ウォーケンがプロデュースしたリップクリームとかグロスとかあったら売れそう。