たけp

127時間のたけpのレビュー・感想・評価

127時間(2010年製作の映画)
3.0
縦3分割のスプリットスクリーンのオープニング
まったくかっこいいと思えないのがすごいw
さすがダニー・ボイル監督
スプリットスクリーンは映画後半にも多用しててそれダサいし頼むからやめてくれという感じ

冒頭から繰り返される大自然の映像
主人公アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)がこういう趣味にハマるのも納得
自分も近所に同じ場所があったら主人公と同じことしたかも

「君たち迷子、俺ガイド」
吹き替え版だと韻を踏んでた

アーロンがCANONのハンディカムを使ってる
当時は日本メーカーが売れてたんだなあと懐かしむ
今ならGoProかiPhoneを使うよね

映画が始まってすぐ転落して岩に挟まれる
それと同時に「127HOURS」の小さなオープニングタイトル
すごくテンポがいい
腕が岩に挟まれて動けなくなる話だって観客は知ってて見てるんだから、そこまでは一気に進めたのはうまいやり方

そしてカメラが上空に引いて全体を映し出す
「こんな場所で動けないなら見つけるの不可能だわ」と観客に思わせる演出もさすが

話が進むほど「物語が単調になる」というソリッドシチュエーション映画のデメリットが出ちゃってる
いちおう幻想映像を入れることで単調にならないように頑張ってはいる

日本では1965年に札内川十の沢北海道大学山岳部遭難事件がおきて、生き埋めになったメンバーが4日間(96時間)生存して遺書などを書いたという実話がある

【教訓】
腕を岩に挟まれて動けない状況 = 単調な毎日を送るだけの我々の人生
それを打開するにはアーロンぐらいの痛い思いをする覚悟が必要だと教える映画
たけp

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