ロックウェルアイズ

東京ゴッドファーザーズのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスの夜。
元競輪選手のギン、元ドラッグクイーンのハナ、家出少女のミユキのホームレス3人は、ゴミ置き場に捨てられた赤ん坊を見つける。
その子を「清子」と名づけ、わずかな手がかりを元に母親探しを始めるが、次々と事件に巻き込まれ……

クリスマスなので。
奇跡の連続に次ぐ奇跡の連続。
すごい感動の嵐って感じではないが、じんわりと温かい気持ちになれる、是非ともクリスマスに観たい逸品。
情報量が多すぎてとても90分には思えなかった。満足満足。
それでいてテンポが良くて、頭使いがちな今敏作品の中では珍しく肩の力抜いて観れる。
特に終盤の畳みかけは気持ち良すぎる。
お話だからと思うような奇跡も、クリスマスという魔法がかかれば本当にあり得るんじゃないかと思ってしまう。
宝くじとか命名の件とか描かずとも分かるところは省くのも素敵。

笑っちゃうくらい細かいところにまで演出が行き届いていて素晴らしかった。
そういえばそうだったよねみたいな伏線が忘れた頃に回収されていく。
笑えて泣けて哀愁漂いつつも爽快。
「ゴッドファーザーズ」って神(清子)の父たちってだけじゃなかったのね。
タクシー運転手は色々と不憫だった笑
柵を簡単に飛び越えるところとか、3人が意外と身体能力高い。
それにしてもギンさん30000円取り返したの普通に凄いな。

これにて今敏監督映画コンプリート!
個人的には、
🥇パプリカ
🥈千年女優
🥉パーフェクト・ブルー
🏅東京ゴッドファーザーズ
って感じだけど、本当どの作品も完成度高すぎて愛すべき作品。
今監督!新作観たいのでお願いだから生き返ってくれませんか?