悲壮漂う内容かと思いきや、 2時間あっという間…これを観るだけで原作「昨日」の更なる圧倒感が判る。

ヒロイン（腹違いの妹）をバスで見つけたところからストーリーがヒートアップ、ミステリーロマンスの傑作と思った、移民工員ネタでよく創ったなと、普通に考えたら何ちゅうラスト。

https://youtu.be/uKzQdd9Rd9k

• #邦題が気になり鑑賞。母親が売春婦でその客の一人、自分が通う学校の先生が実の父親って…子供の人格が歪むのも無理はない。重なりあって寝ていた父親と母親を刺して逃走。そのまま何日もかけて国境を越えた所で捕まり孤児院に入れられ名前を変えて生きる。
• #とてもイタリア映画とは思えないジメジメした陰気臭い作風に逆に惹かれるw時計の部品を作る工場で働く主人公。寡黙で不気味な雰囲気の割に女に対しては積極的。彼は職場で腹違いの妹を見つけ彼女のストーカーと化すw
• #主人公を気持ちの悪いキチガイと感じるか、生い立ちのせいでイカれた哀れな男と取るかで映画自体の印象が変わってくる。歪んだ愛の求め方をし、まともな人間として生きられない男の苦しみと、その一方背徳感を楽しむクズでゲスな二面性があって何とも言えない気分になった。

【ラストが分からない】

2001年制作、イタリア・スイス合作。　

娼婦の子として育ち、名もない東欧の町からスイスに逃亡して今は時計工場に勤めながら作家になる夢を持ち続けている男。ある日、かつて故郷の町の小学校で隣席だった女が、夫と赤ん坊を伴ってやってくる。そしてその女は実は・・・。　

筋書き的には私好みの映画で、全体として悪くないと思うけれど、ヒロインがあまり美人でないのがひっかかる。　

それと、最後がよく分からない。男の幻想でないとすると筋が通らないように思うのだが・・・或いはすべてが幻想なのかもしれないけれど。