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いまを生きるのモのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
5.0
ロビンウィリアムズの作品にハズレってほんとないの。ずっと煮詰まってた仕事に週末にしてようやく区切りの兆しが見えたので一本と思って選んだのが大当たり中の大当たりだった。籠の中の鳥である将来有望な生徒たちが初めて出逢う自由(ここではキーティング)に動かされていく。ちょっとヴァージンスーサイズと繋がりが見えた。多感な時期の人生の契機ともなる大きな出逢いは重要だし、まだまだ柔らかいから如何様にも自分の感覚の形を変えることができる。ニールも自然とその感覚を養っていく段階だったのにな。ラスト急展開から思わず涙してしまったけどあれは何に対する涙だったのかなあと客観的に考えてみる。キーティングとの羨ましい出逢いかなあ。私も出逢ってみたかったと思わせるようなものだった。結局答えは何ひとつ出ていない物語だと気付かされるけれど彼らの人生において僅かなこの時間はきっと一生心に残るんだろう。にしてもイーサン・ホーク、やっぱ雰囲気放ってるな〜纏う空気は少し完成に近づいてる感さえあった。ちょっとしたお茶でもソーサー使って飲むのとか暮らしの中の丁寧さみたいな部分、私も真似したい。
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