菩薩

マルグリット・デュラスのアガタの菩薩のレビュー・感想・評価

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小説を観る行為。アガタは森魚ではなく、少女の名であり、かつて少女が大人になった場であり、大人になったかつての少女が別れを告げなければいけない場でもある。兄と妹の関係を超えた禁断の愛、語られるそれぞれの記憶、鳴り響くブラームスの悲しげな旋律。誰もいない海、光の届かない別荘、生気をなくした人間、永遠の別れが始まる最期のひと時。とまぁ86分中88分くらい寝た、今日はよく寝た、デュラスは俺を寝かせる天才だと言うことが分かった。
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