じょせ

白い肌に狂う鞭のじょせのレビュー・感想・評価

白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)
3.8
ゴシックな心霊ホラーロマンス。
古城に暮らす一家のもとに、放逐された兄・クルトが帰還する。弟は父の言いつけに従い、兄の婚約者だった女・イヴェンカと結婚しているが、互いに慕う女は別にいる。愛情を欠く夫婦生活に不安を抱えるイヴェンカは傲慢かつサディスティックなクルト(のふるう鞭の魅力)を憎みつつも惹かれている。
そんな中、何者かにクルトは殺されてしまう。クルト殺し(そしてのちに続く殺人)をめぐるサスペンスと共に、イヴェンカもを(恐怖においても、愛情においても)悩ますクルトの亡霊が古城を闊歩する。
スピリチュアルなものの実在はあいまいな領域にとどめられるクラシックな語り口なゴシックホラーだが、クルトとイヴァンカの歪なロマンスとしての側面が切なく魅力的。
照明が良い。
じょせ

じょせ