じょせさんの映画レビュー・感想・評価

じょせ

じょせ

映画(574)
ドラマ(3)
アニメ(0)

怪猫呪いの沼(1968年製作の映画)

3.5

ストーリー的には普通なのだが、印象的なカットが多く、とりわけ残酷シーンが鮮烈でインパクトが大きい。
とくに藩主による唐突な手討ちで侍女の首がゴトンと落ちる場面などすさまじく、ここだけ観ても損はしない。
>>続きを読む

範馬刃牙VSケンガンアシュラ(2024年製作の映画)

2.5

一応観たけど、あちらを立てればこちらが立たずなので最終的な決着はつかず、消化不良。

四谷怪談 お岩の亡霊(1969年製作の映画)

3.8

忠臣蔵との関わりは切られていて、伊右衛門は赤穂藩の浪人ではなく、田沼意次の失脚に伴って禄を失った傘張りなんぞをしている。

伊右衛門の色悪ぶりがたまらない。
酷い男なのに、悪には悪の崩れた美学と信念が
>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

度肝をぬくカーアクションと悪役トーカッターのキャラクターは今見ても衝撃的だけど、びっくりするぐらい話を忘れていた笑。
今見るとマックスが復讐鬼として覚醒するまでがかったるい部分があるのだが、圧倒的な低
>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

「ゆきてかえりし物語」である前作と呼応し、あるいは捉え直すように、帰る/引き返すが繰り返し天秤にかけられる。
観終えると、前作もそうした反復と変奏の延長線上にあるように見えてくるのが面白い。

怒涛の
>>続きを読む

ひばりの三役 競艶雪之丞変化 後篇(1957年製作の映画)

-

仇をとれという亡父の呼び声に苛まれながら女形に身をやつした主人公が復讐を遂げるまでの物語。
ひばりが三役を演じていてそれだけでややこしいのだが、そもそも男装の役を得意としているだけあってますます複雑で
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.5

正直にいうと、途中から何箇所かでウトウトしてしまった。しかし、言い訳めくがこれはそうしたある種の退屈さ自体が意図されたものなんだと思う。
カメラは引いていてクローズアップが少ないし、説明も少ない。登場
>>続きを読む

怪談累が渕(かさねがふち)(1960年製作の映画)

4.0

これは傑作。
開巻間も無く御家人に金貸しの按摩が無惨に切り捨てられるスピード感にグッと引き込まれて、理不尽な因縁に縛られる男女の悲恋も巧い。怪談時代劇としては珍しく、色男が一貫して筋の通った善良な人物
>>続きを読む

怪談一つ目地蔵(1959年製作の映画)

3.3

1959年。
盗人の父に地蔵の前に捨てられた娘は旅芸人の一座に拾われて水芸の太夫として成長する。そこに現れるのが若山富三郎演じる貧乏御家人。太夫に言い寄りものにしてしまうが裕福な商家の娘に見そめられて
>>続きを読む

怪談蚊喰鳥(1961年製作の映画)

3.6

心霊要素は少なく、ほとんどが金銭欲と痴情にまみれたドロっとした人間ドラマなのだが
そこが面白い。好きになれる人物がぜんぜん出てこなて良い。
長めのカットや構図で怪談のムードが醸成されていて、その語り口
>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.7

後半の突き抜けた展開には評価が分かれるところだろうが、個人的にはあり。
黒沢清みたいな感じで車で走るシーンがあるので合格です。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.0

 娘を殺した男に復讐を果たし抜け殻のような日々をおくる哀川翔の前に、旧友のダンカンが現れビジネスパートナーに誘う。そのビジネスというのは裏社会の暗殺稼業。
 いったりきたりする大杉漣、ボスとの追いかけ
>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

4.0

フリオ・コルタサルの「悪魔の涎」が下敷きになっているが、だいぶ異なる内容。
公園でなにげなく撮った年の差カップルの写真、ネガを執拗に取り戻そうとする女(現代の感覚なのかもしれないがカメラマンの方が傲慢
>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.3

どアップ顔芸合戦は大きなスクリーンで観てこそだな〜と思った。

三作のイーストウッドは明確に同一人物とされているわけではないけど、緩やかに共有要素を持っていて、時系列的に考えると南北戦争の真っ只中だし
>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.5

なかなか良かったが、もうひと声!というところ。「考察」するよりも怖がりたいのよね。

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.3

新宿ピカデリーで4K復元版
頭の中で「用心棒」を思い浮かべながら観るのだけど、コメディリリーフ的な猪之助が粗暴なエステバンになり、ラモンも卯之助と違って主人公をやけに気に入ったりせずに酷薄さが際立つ。
>>続きを読む

夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.5

新宿ピカデリーにて。
クリント・イーストウッドもいいんだけど、リー・ヴァン・クリーフがいい顔してるんだよな〜。最後の対決、しびれる。

ジャン・マリア・ヴォロンテ演じるインディオの極悪非道だが寂しさを
>>続きを読む