今の時代でも共感するところがあるんじゃないかなって作品だけどさすがに現代版にしたら退屈かな。
この時代のこの雰囲気、監督、出演者だからこその良作。
子供がいないこととか(この時代と現代を考えたら比べものにならないかもしれないけど)、勝手に居候する奔放な姪っ子には優しく面倒見のよい旦那とか、ほんとは地元に帰りたいこととか、同窓会での女同士の会話とか、旦那の仕事や飲み会、家事のことでいろいろモヤモヤした気持ちが積もってくることとか、実家の安心感とか、もうどれかしらは絶対「分かる~!」と言いたくなる。
姪っ子に対してはいくらなんでも推しに弱すぎだろ~って感じでイラっとするけどそれ以外は夫だって特別嫌な奴ではないところがまた…。
戦後すぐの映画はいくつか見たことがあるけれどここまでリアルに生活感や心情を感じられたのは初めてかもしれない。