ソウキチ

蛇の道のソウキチのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
5.0
クッソ面白い。ヤクザとスナッフフィルムと哀川翔の不条理タイムループもの。書いててもようわからんが観てもようわからん。地べたの焼きそば食うヤクザ・の後ろで溶接する哀川翔・の後ろで発砲する香川照之のショットなんかまるで宗教画のような崇高さすら感じた。他にもダークナイトのジョーカーよろしく1発だけ弾が入ったリボルバーを放り投げて殺し合いを促す死神のような哀川翔の立ち姿や、別室から工場へとドア越しにズームするカット、ゴルフ場での気の抜ける死体袋逃走劇、タルコフスキーとレザボアドッグスが悪魔合体して領域展開したみたいなクライマックスの廃墟での銃撃戦など、美しさと不穏さが同居する構図のキマりっぷりに終始痺れっぱなし。大傑作。
ソウキチ

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