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パラダイムのowlマンのレビュー・感想・評価

パラダイム(1987年製作の映画)
3.5
閉鎖された教会の地下に、緑色の液体の入った棺を発見する。司祭は大学の教授とその研究生らと共に解析をする事となる...

1987年に製作された、『ハロウィン』『ゼイリブ』のジョン・カーペンター監督の作品。SFっぽさのある、オカルトホラー。

“緑の液体が入った棺”の正体が明かされる前より、不穏な空気の漂い方が上手いですよね...教会の周りに...ジワジワと浮浪者が集まってきたり...窓に虫がたかったりと...

この時代のウジャウジャ涌いてくる虫って実際の虫を使っている(?)のか...ヌメヌメ感や蠢くあう感が気持ち悪い...

人がジワジワ崩れていく、特殊メイクも当時のだからこそ、不気味でたまりませんよね...

“緑色”の正体がわかっても、本体が登場したりせずに...身近な人たちが操られていく恐怖と裏で感じる、この世に出てはいけない“恐怖”の塊の存在が...共存している“教会”は“神”も助けてくれない絶望感があって...良いですね!

”夢”を通して届くメッセージも、この映画がどこに転がっていくのかを見せなくしています。

なんでこの人選ばれたのかな?とか..荒削りなや複雑な部分もあったりしますが、あえて何も確実なモノを見せず...“不穏”を投下して終わる感じは...当時見た人は...しばらく席を立てなかったでしょうね!
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