そうま

パーフェクトブルーのそうまのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
マッドハウス50周年記念再上映にて。

「演じる」ということがテーマの作品がとても好きなので、この作品もとてもハマった。
今敏の他作品でもおなじみ、非現実が現実を侵食し始め、その境が分からなくなっていくという世界観が、他者から偶像を押し付けられる、他者のために偶像を演じ続けるということの弊害のメタファーとしてとても効果的に用いられていたと思う。
よくある「どれが現実でどれが非現実でしょう?」という終わり方じゃなく、主人公の錯乱の原因の真犯人が明かされたのが意外だった。
バックミラー越しのラストシーンが意味するものとは。

終映ギリギリに観に行ったが、翌日の回まで予約がいっぱいで、かろうじて取れた劇場もパンパンにお客さんが入っていて改めてこの作品の人気にびっくりした。
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