眩い
〈人気アイドルのメンバーを辞め、女優へと転身する未麻。彼女は、自身の生活が何者かに監視・記録されていることに気付く。
新たな環境で苦しむ中、目にしたもう一人の未麻。それは幻像のはずだったのに…〉
「パプリカ」の今敏監督作品。期間限定の再上映であり、スクリーンは当然のように満席。
日本で初めて映倫のR指定が適用されたアニメ映画だそう。グロもあるが わりとエロティック…
サイコスリラー。観客を揺さぶるキツめの描写と高度なミスリード、二転三転したその先を信じられるか。アイデンティティの喪失が招く狂気の発露、虚像はもう止められない。
現実か幻かが曖昧なシーンが多数挿入されることで、思考がかき乱される感覚が心地良い。それなのに話が支離滅裂になっていないのが流石だな……シーン同士の繋ぎにも度肝を抜かされる
細部まで練られた作画は勿論、映画館での鑑賞であるからこそ様々な音の演出が活きていると感じた。会話の雑音、突然鳴る電話の音、そして叫び声…
昔の絵という印象を覆し 観客を魅了する未麻のビジュアル、それ故のギャップもヤバい！ヤバい！
絶対不朽の劇薬映画。
最後のが不穏エンドではないと願いたい…
