さくらえび

モスリン橋の、袂に潜むのさくらえびのレビュー・感想・評価

モスリン橋の、袂に潜む(2006年製作の映画)
3.8
ネットで無料配信中してたので鑑賞。
売春島を舞台に、島に囚われる人達の話。時代設定がいつ頃なのか定かではないが、島を訪れる記者のカメラから推定して5、60年代くらいかなと思われる。

この映画の舞台は架空のカンテラ島となっているが、売春島自体は日本にも最近まで実在したようです。いや、今も実在してないとは言い切れない。
黙認されている社会の暗部、その異様な雰囲気を感じれる作品だったと思う。民間伝承なども絡んできて横溝正史作品を感じさせると言うのは、いいすぎかな?うん、いいすぎやな。
ストーリーは弱い気もする、雰囲気はすき。

タイトルのモスリン橋は尼崎にある橋。その付近の神崎、江口の辺りは平安時代「天下第一の歓楽の地」として栄えたとか。その歴史は古く、問題は根深い。