レオピン

初体験/リッジモント・ハイのレオピンのレビュー・感想・評価

3.8
監督は『クルーレス』のエイミー・ヘッカリング。
原案脚本にキャメロン・クロウ。22歳で書いた本作はキャメロンの自伝的作品。

もうテレビでやらないなぁ。この手の思春期映画。

『ポーキーズ』とか『超能力学園Z』とかもっとこの路線を下品にしたお色気コメディってたくさんあったけど、何歳で観たかによって随分印象も違う。おいらなんか完全に向こうの中高はこんな感じなんかーって真面目に受けとってたクチ。

なんか授業とかでも、いくら教師が話していてもチャイムが鳴ったら勝手に出ていくし、個人の自由ってこういうことかーって。みなクラス以外に何か足場があって学級に閉じていない。イジメもあっても陰湿なのはない。大体みんな放課後アルバイトをしてるし塾なんてない。管理教育を恨めしく思ったなぁ。管理をするから不良が生まれる。不良がいるから管理をするのではない。

サーファー野郎のショーン・ペンだってヤンキーとかとまるで異質。教室にピザの出前を平気で頼む男。もう低学年の頃からハッパでラリってるような奴。いつもトローンとしてデヘヘヘ笑っている。

話の軸はステイシー(ジェニファー・ジェイソン・リー)、15歳。初体験に興味津々な女の子。年上のリンダの影響もあって積極的に行動するが、その結果中絶手術を受ける。クリニックには兄貴(ジャッジ・ラインホルド)が迎えにきてくれた。いい兄妹じゃないか。

15の少女の妊娠っていや同じ頃の日本では金八先生の15の母。杉田かおる。桜中学じゃ大騒ぎだったけど、なんか笑っちゃうほどあっけらかんとしていてこれも国民性ってやつですかいと思うたですよ。

なんかハチャメチャすぎて結局記憶に残ったのは、兄貴の妄想シーンの為だけにバストを見せたリンダのフィービー・ケイツだけ。日本の映画雑誌じゃずっと彼女は人気が高かったようだがやっぱりこの印象が強かったんだろうな。
他に、ニコラス・コッポラ時代のケイジ。フォレスト・ウィテカー、エリック・ストルツなんかもいた。

先生は、
ヴァルガス先生のヴィンセント・スキャヴェリ『ゴースト/ニューヨークの幻』
ハンド先生のレイ・ウォルストン 卒業して分かるがあの先生は実はいい先生だぞ

最後、コンビニ強盗を撃退し、あのストップモーションでその後の人生を紹介する例のパターンで終わった。あれ大好きなんだよね。誰にでもこの時代はある。失敗は成長の糧、彼らの人生はまだまだ続くのだ。

この作品、なぜかアメリカ国立フィルム登記簿とやらに永久保存されている。もし異星人が侵略してきたらたぶんリストに沿ってこの作品を観る。ってことは、あのペンが我ら地球人を代表することになるな。。
勘弁してください 笑

⇒YouTube Jackson Browne - Somebody's Baby (Fast Times At Ridgemont High) (1982)
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