トランスマスター

ワンダラーズのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ワンダラーズ(1979年製作の映画)
3.0
♯193 米国版ビーバップハイスクール

1963年のNYブロンクスが舞台。
イタリア系のワンダラーズという揃いのスタジャンを着たチーマーが主人公。
街でスキンヘッド×ライダースジャケット×デニム×エンジニアブーツというゴツい半グレとワンダラーズは喧嘩になりニュージャージーから引っ越してきた腕っ節の強い男に助けられる。
ワンダラーズの通う公立高校は黒人系のデルボマーズ、中国系のウォンズなどマイノリティの巣窟だった。
ワンダラーズと黒人のボルディーズが授業中に揉めたのをきっかけに街を牛耳るイタリアンマフィアのガラッソ兄弟が黒人ギャングと話をつけ喧嘩ではなくアメリカンフットボール(勿論賭けの対象)で勝負をつけろと指示を受けるストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・海兵隊員がボルディーズが酒に酔って暴れたい衝動を利用して海兵隊に志願させたり、主人公の相棒の筋肉親父がただ暴れたいだけで乱闘に加わるなど不良少年だけでなく登場する大人達もかなりのワルです。
・主人公のリッチー(ベン・アフレック似)がガラッソ兄弟(トニー・ソプラノの体型で話し方の仕草はロバート・デニーロ)の娘を妊娠させてファミリービジネスの盃を受けているにも関わらずまだ他の女を追う命知らずな思考回路が笑えます。
・アイルランド系のダッキーボーイズのシマの不穏な雰囲気がかなりヤバイです。

◆改善点
・リッチー(ベン・アフレック似)がジョーイ(クリスチャン・スレイター似)との友情よりも女を取ってしまったのは残念。

◆総括
・小説ベースの映画ですが、ストーリーだけでなく挿入歌やファッションや車など様々な視点で楽しめる作品でした。

-2020年 193本目-