健一

レッド・スコルピオンの健一のレビュー・感想・評価

レッド・スコルピオン(1988年製作の映画)
3.0
『ソ連は、最も恐るべき男を敵に廻した!』

劇場公開時のキャッチコピー。
もうこの時点でかなりのネタバレ感。😅

WOWOWで放送していたので録画して鑑賞。
劇場公開時鑑賞済。
ひょえ〜〜!これまた超懐かしい〜。
30年ぶりくらいの再鑑賞。
当時、本作を観る3日前くらいに試写会で「ダイ・ハード」を観ていて その興奮と感動が3日経っても忘れられないまま本作を劇場で鑑賞したので、今となっては全く内容を覚えていない。😅
なので今回 記憶を呼び覚ます為の再鑑賞となりました。

スタローン、シュワルツェネッガーと筋肉ヒーロー映画が連発して大ヒットしていた80、90年代。
それに続けとばかりに現れた『第3のガチムチヒーロー』ドルフ・ラングレン。
彼の単独主演作の日本劇場公開作 第一弾!

反政府勢力の指導者暗殺の任務に就いたソ連陸軍特殊部隊の最強兵士が闇に潜む敵に立ち向かう。
しかし・・・

当時('89年1月)はアメリカに先駆けて日本が全世界初公開となった本作。
今でこそ珍しくはないが当時としては異例中の出来事。
しかもかなりの全国拡大公開。日本の配給会社はドルフ・ラングレンにかなり期待を込めていた。
しかし、数週間経つと あのアクション映画の不朽の名作「ダイ・ハード」が全国公開され、話題は一気に こちら に。😰
「レッドスコルピオン」はなんの話題にもならずに 静かに消えていきました。😅
その後、『人間核弾頭』という変なニックネームまで付けられ「パニッシャー」「ダーク・エンジェル」と主演作が公開されたが、いずれもパッとせず、ただのB級アクションスターに留まってしまいました。😰

作品自体は 良くも悪くも 普通のB級アクション作品。
唯一興味を引いたのはドルフ・ラングレン扮するソ連の兵士が祖国に裏切られ砂漠の真ん中でサソリ(つまりスコルピオン😅)に刺され気を失ってから現地の サン人(ブッシュマン ※)との交流が始まるところ。
短パン一丁のムキムキラングレンとガリガリのサン人ガオ。
このふたりのやり取りがなんともほのぼのとしていてB級アクション作品としては異色の雰囲気を醸し出し癒される。
それ以外はまぁ、特に印象に残ることの無い普通のアクション作品です。😅
80年代のアクション映画が好きな方ならそこそこ楽しめる作品なのかも。


劇場公開時 1989年 2月。
丸の内ルーブル
💺470席
客入り ガラガラだったような。

※ラングレンと劇中で交流を図る サン人 とは『ブッシュマン』のこと
日本でも1981年に「ミラクルワールド/ブッシュマン」のタイトルで超大ヒットした作品。
しかし、90年代に入って 彼らの事を『ブッシュ』と呼ぶのは侮辱にあたるということが判明。
劇中でラングレンはおもいっきり『ブッシュマン』と呼んでいるが、字幕は『サン人』と修正されている。
「ミラクルワールド/ブッシュマン」も現在では「コイサンマン」というタイトルに改名されている。
「コイサンマン」の『コイサン』とは彼等が話す語源が『コイサン語』というらしいので。


・本作のタイトル
「レッドスコルピオン」
しかし劇中でこの言葉は一度も出てこない。
映画を見続けていくと『あぁ、そういうことなのね!』という感じでこのタイトルの意味が分かってくる。😅
それはそれで、結構クールなのかも。😊


・当時、TVCM📺で
『人間核弾頭ドルフ・ラングレン主演作』
と言ってバンバン流れていたが、当時のパンフレット、フライヤーには『人間核弾頭』という文字は全く無い。 なんで?



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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