健一

グリーン・カードの健一のレビュー・感想・評価

グリーン・カード(1990年製作の映画)
5.0
BSで放送していたので録画して
久しぶりに鑑賞。

私の大大大大大好きな作品です。

これまでに4200本の映画を観てきました。
一番の苦手なジャンルはホラー、次に苦手なのは実はラブストーリーなんです。
しかしこの作品は別。私が今まで観てきたラブストーリー作品で永遠に暫定一位の作品がコレです。

アラフォー、アラフィフの方には懐かしい思い出だと思いますが。

1990年。ふたつの作品が日本中を感動の渦に巻き込みました。
「ゴースト ニューヨークの幻」と「プリティ ウーマン」です。
この年 両作とも世界中で大ヒット!
デートといえば「ゴースト」「プリティ〜」の映画を観に行くのが定番になる程 日本中のカップルを虜にしました。
翌年'91年3月。ゴールデングローブ賞が発表され 両作のどちらが作品賞を受賞するのか世界中が注目したのですが、受賞した作品は「ゴースト」でも「プリティ〜」でも無く 本作「グリーン カード」だったのです。世界中が驚きました。
でも見比べて納得。本作こそラブストーリーというジャンルを代表するまさに 不朽の名作 です!

温室設備が完備してあるアパート(グリーンハウス)にどうしても居住したい園芸家の独身女性。
アメリカ永住権(グリーンカード)を手に入れたいフランス人の独身男性。
両方とも条件は 結婚 していること。
2人はお互いの利益の為に出逢ったその日に偽装結婚し 望んだものを手に入れる。
しかし移民局に目をつけられてしまい 2人は再会し 夫婦のフリをする為 仕方なく 互いの理解を深め合う。
人付き合いが下手で内向的な女性と、天真爛漫でガサツな男性。
共通点が一つもない2人が お互いの人間性を知るうちに、嘘の愛はいつしか かけがえのない存在に少しずつ変化していく。

この2人からとにかく目が離せない。
2人にとってのゴールとは何なのだろうと。 ず〜っと2人の行動を見ていたくなる。
脚本、編集、カット割も凄いのだが、2人を演じたジェラール・ドパルデューとアンディ・マクダウウェルに心からの賞賛を送りたい。
2人が生み出す絶妙なキャラクターがこの作品を永遠のものにしている。

特に私は2人が移民局の面接に行く際に渋滞にハマってしまい タクシーを乗り捨て 国立公園の緑の中をふたりで駆け抜けていくシーンが大好きで このシーンだけもう何百回と観て 泣いた。

意外に日本での知名度が低いのが ちょっと悲しい😢。
だが私にとって この作品を越えるラブストーリー映画には もう出会えないだろうと勝手に思っている。


劇場公開時 1991年8月。
渋谷東急2
💺400 席
客入り いっぱい‼️(だったはず。)😅
健一

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