1965年、アメリカ統治下の南ベトナムのサイゴン(現ホーチミン)で米軍兵士向けに放送する実在した型破りな駐留軍DJの物語。
多くのベトナム戦争モノの映画があるものの、この映画では戦闘シーンはあまり無く、主にDJを通して当時のベトナム人や米軍兵士の生活、サイゴンでの出来事を追う。
そして、鳴り響くヘリの音、エンディングでの若い米軍兵士の屈託の無い笑顔がアメリカが勝つことができない戦争の泥沼にはまりつつあることを示唆する。ベトコンもまた若い。
PPM、パーシーフェイスオーケストラ、 マンハッタントランスファー、マントバーニーオーケストラ、ペリーコモ、アンディウィリアムズ、ベニーグッドマン....音楽や言葉の断片だけでも60年代のノスタルジーに浸る。"what a wonderful world"が流れ、逆説的によく響くと思ったら、ベトナム戦争終結を願って製作された作品。
ロビンウィリアムズ、もうこの世にいないんだなあ、と改めて残念。
彼の素のままのような演技。
昔、ベトナムを旅行したことを思い出した。アオザイ、傘帽子、バーバーバービール、フォー。魚料理が多く、日本人には合うと思うんだけどな。