バリー

里見八犬伝のバリーのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
4.1
幼稚園児ぐらいから大好きでTVでたびたび観ていた。
やはり子供の頃に好きで観ていたものは中年になった今でも好きなまま、言うなればそういうものがそのまま自分の原風景となっているのだと思う。
未だに8つの玉に導かれるとか憧れるもんねw
必死で八犬士の名前を覚えてたし。
八犬士は各々の玉の文字がそれぞれの名前にも入ってるんですよ、犬江親兵衛仁(いぬえしんべえまさし)とか。
滅びの美学はこの映画に教わったようなもんだ。

あれをよく2時間ちょいで収めてエンタメとして成立させたなぁと。
現代と比較するのも楽しみ方だけど、あの当時としては革新的だったのだと思う。
制作費10億だと、セットも豪華だし役者達なんかめちゃめちゃ過酷な撮影だったらしい。
もちろん深作監督はほぼ休む事なく撮影してたってよ。

薬師丸ひろ子は可愛らしいけど何より声がいいのよ。
真田広之をはじめとした八犬士カッコ良すぎる。道節が巻物振り回す所とか超好き。
ただの良い奴らの集まりではないのが、そこが良いんじゃないのよ。

素藤一味も良い意味で気味悪く素晴らしい。

キャラを掘り下げる時間があれば間違いなくもっと好きになれたと思う所は惜しいな〜と。

キャラ的には現八がめちゃ好きだった。
小さい頃は現八のラストシーンが怖かったけどそれでも好きだったなぁ。
そして私にとっては妖艶美女といえば永遠に夏木マリで決まりです。

ちなみにこの映画の後に曲亭馬琴の原作を読むとあれ?ってなりますw
ちなみにちなみに馬琴の原作は事細かな描写が多すぎて全98巻ある。
誰かがお上に捕まって牢屋に入って数年過ごす期間なんかも延々と描写されてたりするらしいw
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