ぐりんでる

CURE キュアのぐりんでるのレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
4.0
X〜〜
首筋から胸にかけてXの殺傷痕のある死体。犯人は即座に逮捕されるも、何の接点もない人物による同様の手口の殺人事件が次々と発生する。

いずれの犯人も容疑は認めるもその動機は曖昧…刑事は捜査を進めるうち事件の鍵を握っていると思われる間宮という人物に辿り着く…
〜〜🌀

間違えちゃうと思うけどこれはプリキュアとは関係ありません。
催眠による殺人教唆の映画🦏😴

これは不気味だ、というか怖い

隙間を通り抜ける生温い風の音と、その風を常に浴びているような不快感。


劇中で「催眠技術は存在するが、人の倫理観を変える力なんてない」
なんて言ってたけど、それならこの映画での催眠術は人智を超えたものって事になる

とも思えるが、逆に人の本質を皮肉るような設定のような気もする。殺人はいけないという倫理観は建前に過ぎない的な、人間って怖い

嫌な隙間風は窓を閉めたら遮断できる。
そんな簡単なことでストレスが解消されるなら、迷いなく窓を閉める。
その程度のレベルまで殺人を引き下げる感じの催眠🦏😴

かかると簡単にこなせることのように、日常の不快感を殺人という手段で取り除く。ストレスの排除って意味でたぶんそれがタイトルの癒しの意味。

そんなんで日常に溶け込むように行われる殺人描写に、ヒェ…?!となった。

警官しかり、特に公衆便所の場面とか、、
たまたま遭遇してしまいギョッとなる感じ…
金玉キュっと縮んでア…ってなる。これがキュア体験らしい。

というかもう映画全体的にうわぁ…あぁ…ってのばっかり。
間宮ってやろうとの会話は眉間をピリつかせてくれるようなストレス。

あれは、つまりお役所広司はそういうことだよね?なっちゃってるんだよね🦏😴

最後まで、え、?そういうこと?ちょっとあれ、まずいんじゃない…?
あ、(映画)終わった…

という感じで、ほとんどのことを明確に示してくれないので、嫌な想像を掻き立てる余白をいろいろ残してくれる


そうやって俺もぼやっと妙な怖さにストレスを感じながら飲み込まれ、催眠暗示にかかりけたのかもしれないけど、大丈夫〜〜!

途中の大杉漣の髪型で目が覚めた🤣あぶなかった〜助かったよ。面白い髪型でありがとう。
 

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