クリント・イーストウッドがカントリーシンガーになるという意外さ。
これこそこの映画のウリだが、歌声が必ずしも響くとは思わない。
元々ジャズには精通しており、自身の映画作品に度々使用している。
ただしそれはあくまでも演奏であり、歌声という部分ではほとんど聴いたことがない。
そのイーストウッドは甥と共にオーディションのためナッシュビルに向かう。
しかしクリントは肺を患っており、旅の過程で体は蝕まれていく。
カントリーシンガーという意味で言えば、「クレイジーハート」の方が上質な感じはする。
それはやはり主演の歌に対する感性を刺激するかだ。
イーストウッドとジェフ・ブリッジスで言えば、ブリッジスの方に素直に感動できた。