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ガメラ 大怪獣空中決戦のKoKoのレビュー・感想・評価

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)
3.7
どんな怪獣映画でも、初めて人間が"それ"と邂逅する際の反応は面白いもので、この映画では冒頭、護衛艦のレーダーでガメラを感知した際の艦長のセリフ、「こんな環礁あってたまるか」が印象的だった。そっからのタイトルバックも素晴らしい。

先にガメラが現れて、その後に脅威となるギャオスが現れるんだけど、先に認知されたガメラが日本の敵性生物とされ自衛隊から攻撃されるの、このムズ痒さが役所的というか、謎のリアル感があった。色々経緯はあるけど、決裁また取るの面倒くさいよね。

最近はゴジラ映画の流れであり、"災厄"だったり"人間の負の遺産"だったりの象徴だったりするゴジラが人や街を襲う、いわゆるディザスタームービーが記憶にあるだろうけど、この映画は逆で、ガメラが脅威となるギャオスを倒してくれる、そんな映画。こういうのも良いですねえ。
とはいえ、思い返すとゴジラも日本に現れた別の脅威怪獣に対抗してくれていた映画があったかも。
いずれにしても、「ガメラは良い怪獣なの攻撃しないで!」、「ガメラがギャオスから私達を助けてくれた」みたいな映画。
ガメラ、色々技があって面白かった。

日本の危機レベルだと課長とかじゃなくて審議官が出てくるんすねぇ。実際現実世界で同じ事が起きたら誰が出るんだろ。
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