Paula

フューチャー・ウォーズのPaulaのレビュー・感想・評価

フューチャー・ウォーズ(2022年製作の映画)
5.0
AI voice: Meltdown Reactor 3.
     Evacuate personnel.

いきなり頓馬な二人の原発プラントの研究員が炉心溶融を防ごうとリブートを試みるけど...

A: It's an old 2022 plant. Some
  analog program must reboot
  the system. Hey look!
B: Yellow or blue?
A: My instinct says blue.
B: Why blue?
A: It's reassuring.
B: It isn't, yellow is!
 It's chicks, the sun, life.
A: Depends how you look at it.

契約をしようとしている取引先のリアクターが中華製の為にリブート用指示書が何故かカントニーズだったのでマンダリンしか話せないオッちゃんが出てきて何やかやしているうちに ➡ ドッカ~ん 💥


フランス語の下の言葉は、ヴィジターが何故、地球の危機を救いたいのかが分かるワンシーンに登場する言葉..."Terrier" より
Bienvenue dans le Terrier. 

前半は、登場人物全員がどっかで脳ミソを落としてきたような人たちが、巻き起こすくだらないコメディの定番のような流れで、中間からは少しシリアスに転じる。それは子供たちが登場することで、その可愛さが悲しみを生むようなストリーとなっている。

この映画の唯一の欠点を挙げるとするなら!?
Sci-Fi映画のサブジャンルとしてのタイム・トラベルフィルムの中では決して許されないタイムパラドックスの必然性を曖昧にしているところかもしれない。その事は...
映画も終わりかけの時に Dr. Henry Castafolte が次のように解説する。
Alice created a totally unprecedented time paradox. It was risky and could have had dramatic consequences.

※蛇足として
この映画の前身であるWEB番組が2009年に放送されたそうで、そっちの方がかなり評価が高い。
映画としたら、タイムパラドックスを真摯に描いてはいないけどそれが無ければ、個人的にはこの映画は駄作と言っても良い作品となっていたかもしれない。ハッピーエンドに無理やりにでもしないとあたしの涙が無駄になりますもの!
Paula

Paula