ねぎおSTOPWAR

ラ・カリファのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ラ・カリファ(1970年製作の映画)
4.0
日本初公開映画!!
1970年イタリア・フランス製作です。
エンニオ・モリコーネ先生が音楽を書いた映画としてタイトルは有名だけれども、本編を観たのは初めてという方が続出しているわけです。配給キングレコードありがとう!

モリコーネの楽曲で素晴らしいものはたくさんありますが、たぶんその中でも今作の楽曲は人気上位必至!!曲だけは色々と使われたのでみんな知っていたんですね。わたしもどこでなのかは記憶していないものの、メロディは知っていましたもん。

さて映画は、美しいロミー・シュナイダーが監督に脱がされ過ぎなわけですが、そこにモリコーネのメロディが流れると、途端に別物になるという不思議。・・いやもうこれモリコーネの曲が主人公かも!
労働者と経営者の対立を背景に、経営者側の工場長ユニオンの代表者が、ある女性によって労働者を理解するようになるというストーリー。

どうやら当時のイタリア社会が影響しているようです。
極右と極左の対立は半ば内戦のような熾烈を極めていたそうです。今の日本人に極右、極左と言ってもうまく伝わらないと思います。今は別の意味に変容したんじゃないかってくらい使い方間違ってますし、みんな中道ですからね。

とにもかくにもモリコーネ先生の美しいメロディと、存在の美しいロミー・シュナイダー・・素晴らしい時間を過ごしました。