Omizu

ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデントのOmizuのレビュー・感想・評価

3.8
【第96回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
日本語字幕あるのに日本版Disney+ではまだ観られないという謎仕様。ヴェネツィア映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でプレミアされ、アメリカ各地の批評家賞でも快走、アカデミー賞にもノミネートされている。

ウガンダのミュージシャン、ボビ・ワインが政治家として邁進する姿を描いたドキュメンタリー作品。非常に力強い作品で、アカデミー賞ノミネートも納得の佳作だと思った。

ウガンダでは35年にわたりムセベニ政権が続いており、実質独裁と言ってもいい政治体制。年齢制限を課す憲法自体を変えようとまでしている。

そんな政権へ反旗を翻したのがボビ・ワイン。貧しい生まれでありながらミュージシャンとしての人気を得て、ムセベニ政権へ立ち向かっていく。

ボビ・ワイン自身もそうだが、パートナーの女性も非常に魅力的。生まれは全く違う二人なのに心から支え合っている姿に感銘を受ける。

政治ドキュメンタリーとしてかなり見応えありの作品。政治家ボビ・ワインの苦悩とウガンダの悩ましい現状に切り込んだ力強い一作。
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