MasaichiYaguchi

告白 コンフェッションのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)
3.7
福本伸行さんが原作、かわぐちかいじさんが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、生田斗真さんとヤン・イクチュンさんのダブル主演で山下敦弘監督が実写映画化した本作は、救助隊の到着を待つ薄暗い山小屋を舞台に、スリリングな駆け引きとサバイバルが展開する。
大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出掛けるが、猛吹雪で遭難してしまう。
脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白する。
自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留めることになる。
親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男、薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。
或る意味、閉鎖的な空間で出演者はほぼ2人という本作は、ソリッドシチュエーションの舞台劇とも言えて、逃げ場がないだけに濃密なドラマが展開する。
果たして、2人はどのような結末を迎えるのか?