より距離が近い「サタン・タンゴ」、激しく語りかけてくるタル・ベーラ。ここで頂点に達してる。
人間は天体や音楽に比べると情けないほど秩序が希薄なのにかと思うと一丸となって破滅に進みだして止められないうねりも生み出せる、そういう事実に向き合ったり抗ったりするにはヤーノシュやエステルはよくも悪くも純真すぎるんだね。ヘリコプターが死神に見えた。
純真すぎる人間や扇動されて暴動を起こす人間(=わたし達)が救われる道はあるのか?そこに映画的ロマンはないのに、なぜか深く深く救われてしまう。
ヤーノシュのくたくたの郵便バッグかわいい。