土平木艮

マリア 怒りの娘の土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

●中米・ニカラグアの映画。

●厳しい国情により、これまで製作された長編映画は僅か数本。本作はニカラグア5本目の長編映画とのこと。しかしそんなコトは感じさせない出来栄え。

●国全体を覆う貧困の様子が映し出されるが、それを訴えようとする作品ではない。

●少女の成長物語を、国内の安定しない経済・社会情勢を交えながら描いている。

●そのままリアルな映像にするとなかなかシンドイので、『猫女の登場』『お父さんは宇宙飛行士』等のマリアの『夢・妄想』をファンタジー的に描写しながら、マリアが成長していく様を描いている。


●ゴミの山と、そこでゴミを集めて再加工して生活の糧としている人々の様子が映し出される。先日観た『燃えるドレスを紡いで』ではケニアでの同様な風景が見られた。経済的に貧しい国って、同じ様になってしまうらしい。
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