ヤマダタケシ

ゴースト・トロピックのヤマダタケシのネタバレレビュー・内容・結末

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2024年5月
・大傑作。基本的に夜通し歩く映画は好きになりやすいが(その街のこども、ヴィクトリア等)、その中でも特に好き。
└それは今作が労働者である中年女性の視点から描かれ、彼女が夜の街=決して安全では無い、の中で視線を向ける先には生活の過酷さがそこはかと無く有るからだと思う。
→見ながら『PERFECT DAYS』を思い出したが、今作にはPERFECT~が何となく視線を向けていなかったストリートで生きて行く事の過酷さが描かれていたように思う(ホームレスが無くなってしまうことなど)。
・終電で居眠りしてしまう、というちょっとしたきっかけが彼女の日常を抜け出すきっかになる。
・映画全体が温かみがある光で撮られ、モールの夜警、コンビニの深夜店員などのちょっとした優しさが見える=それはちょっとしたルール違反でもある。
└それは、空き家になったかつて働いた家に、勝手に入って暮らしてる人の存在を話さない主人公の優しさでもある。