このレビューはネタバレを含みます
とにかく時系列のシャッフルが多く、中盤くらいまでは物語がわかりにくいです。
わかってくると、あ、これはこういうことだったのね、と面白く感じるのですが。
特に日本の真珠湾攻撃(1945/12/8)以降は、(飛び飛びとはいえ)太平洋戦争の進捗が示されるのでわかりやすくなります。
公開されている冒頭2分のシーンが全部終盤のカットって改めて考えるとすごいですね。
日本軍の残虐描写については中国映画らしく(?)やっぱりありますが、そこまでひどくはない…かな?
予告ではアクションシーン満載のように見えますが、基本予告のあのシーンだけで、そこはちょっと肩透かし感があります(まぁ、実際スパイがそんな派手に撃ち合っちゃいいけないと思いますけど。)。
ラストはどこで終わるのかわからない人が結構いたようで、渡部の死亡で帰る人や、フーとの再会で帰る人がわずかにいましたが、もう少しだけ続きますのでお気を付けください(なお、Cパートはありませんので、EDが流れたら帰っても大丈夫です。)。
何でもかんでも説明するのが正しいわけではありませんが、たまたま前日に何も説明されずわからない映画を観ていたため、時系列シャッフルにより「あれどうなった?」という部分が全部わかるのでそこはすっきりします。
(シャッフル抜きにしても)ストーリーは今一つかと思うのですが(個人的にはもう少し史実を織り交ぜてくれるとよかったかと)、映像はすごくきれいで観やすいと思いました(爆発シーンはなんかコミカルに感じてしまいましたが)が、なんか今一つ魅力に欠け、人に勧めにくいかなぁといったところです。
ところで劇中2回ほど出てきた、透明な壺に生きた甲殻類(?)がビチビチ動いて赤い液体をぶちまけてるあの食べ物はなんか有名なものなのでしょうか?
血の比喩のように描かれていたのはとりあえずわかりましたが、汚くてただ不快でした。
聞き違いかも知れませんが、石原莞爾のことを「いしはら」と読んでいたのは気になりました。いしわら派を名乗るなら間違えちゃダメでしょ、と思ってしまうのは私が日本人だからか?