選手権を間近に控えた17歳の女子バレーボール選手のソフィアは、望まない妊娠という予想外の事態に直面する。ブラジルでは基本的に中絶が法律で禁止されている。ソフィアは父親のジョアンの助けを借りて違法で中絶する方法を模索するが、その行動は周囲に波紋を引き起こす。カンヌ映画祭批評家週間で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞した本作は、自身の将来にとって大きな意味を持つ選手権と、中絶を行う必要というふたつの重荷を背負ったヒロインの姿を描き、ブラジルにおける様々な女性の問題を浮かび上がらせる。合法で中絶できる隣国ウルグアイの病院を訪れる展開など、エリザ・ヒットマンの『17歳の瞳に映る世界』(20)などにも通ずる作品だ。
2013年、ユーロマイダン革命直前のキーウ。欧州選手権出場を目指しトレーニングに励む15歳の体操選手オルガは、ヤヌコーヴィチ大統領の汚職を追及するジャーナリストの母と共に何者かに命を狙われ…
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>>続きを読む看護師になるのが目標のケナは、古いしきたりにとらわれた周囲の人たちに満たされない想いを抱えていた。両親は離婚し、ナイロビで母と暮らしていたが、国会議員に立候補した父のことは応援している。そ…
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