filmarks初日満足度ランキング
第3位　3.91 (2024/3/29)
(第1位はオッペンハイマー 4.03)

🇰🇷韓国の王道の笑えるラブ❤️コメディー。

松竹系列の劇場で公開される🇰🇷韓国映画は最近「当たり」が多いと思った。(オオカミ狩り、デシベル、あしたの少女、ソウルメイト・・など)

韓国では2023年10月に公開。
初日から22日間連続で興行収入第1位。

2023年韓国ラブ・コメディー映画ランキングで年間ナンバーワン。

離婚を30日後に控えた夫婦が交通事故で2人とも同時に記憶を失ったことで繰り広げられるラブコメディー。

交通事故によって記憶喪失になり、愛した記憶、憎しみあった記憶も全てきれいに消え去った家庭環境と価値観の違う2人はどうなるのか？

【主要キャスト】
弁護士　ノ・ジョンヨル(カン・ハヌル)
ヒロイン　ホン・ナラ(チョン・ソミン)
ナラの母　(チョ・ミンス) 原田美枝子似
ナラの妹　(ファン・セイン)
ジョンヨルの母(キム・ソニョン)

カン・ハヌル(1990-)の顔芸はキモく(褒めてます👏)、チョン・ソミン(1989-)の表情豊かなコメディエンヌとしての演技の実力に唸らされた。

韓国ラブコメ映画の名作「猟奇的な彼女」(2003)の美人で暴力的なヒロインを思い出したオールド・ファンの方々も多いのではないか？

脇役も実力派揃い。

🇰🇷韓流好きの人、ラブ・コメディー好きの人、マンネリ気味の夫婦・カップルのデートムービーに最適。

劇場内は皆さんクスクス笑って良い雰囲気。

登場人物も少なくてオッペンハイマーのように予習動画見なくてもOK🙆‍♂️

余談ですが、今になって改めて見比べると「猟奇的な彼女」のアートワークとこの作品のアートワークがちょっと似てますね。

• #私の韓国映画

かなりコメディ。
まぁラブコメですね。
1つ目のノリを受け入れられれば、たぶん大丈夫。
逆に1つ目のノリが合わないと、最後まで引きずると思う。
ふわふわほわほわしているコメディではなく、トゲのあるコメディと言うべきか。

メタ発言多めで、映画好きでも楽しめる内容。
完全にノーマークだったけど、ふつうに面白かった。
そんなに気負わず、軽い気持ちで見てくださいな。

　LGBTQIA+の恋愛映画に次々に名作が生まれる中、確かにストレート同士の恋愛はすれ違いしかなくて退屈よね、と言わんばかりに韓国では遂に、すれ違う夫婦による風刺の効いたシュールで毒のあるラブ・コメディが生まれてしまう。自称知的なイケメン弁護士だが心底どんくさいノ・ジョンヨル（カン・ハヌル）が見初めたのは、名家出身のお嬢様で映画監督としての仕事は出来るが、破天荒なホン・ナラ（チョン・ソミン）だった。二人はドラマチックに出会い、映画のような大恋愛をし、両家の親の反対を押し切って結婚。しかし、生まれ育った環境や価値観の違い、更には嫁姑問題も勃発し、遂に夫婦は離婚を決意する。結婚は恋愛とはまるで違うし、互いの家同士の結婚という側面もあるだろう。家を重んじない21世紀の若者たちはしばしばこの辺りの段取りをすっ飛ばすがいやいや、20世紀の旧世代の心象を取り戻すには素直に対話した方が良いよと思う。礼儀作法というのは一種の段取りであり通過儀礼で、籍を入れてから実家に来たらこのような手荒な歓待を受けても自業自得であり、身から出た錆ではないか？

　あの庭での家父長制の父が突然怒り出す場面は厳格な儒教の国ならではであり、反転するまさかのアクションの場面に『パラサイト　半地下の家族』の影響を少なからず感じさせる。裁判所の調停で、離婚のために30日の熟慮期間を待つことを言い渡された二人だったが、その帰り道で交通事故に遭い意識不明に。病院で奇跡的に目が覚めたジョンヨルとナラ。しかし、二人それぞれが、家族のことも、結婚していたことも全ての記憶を失っていた。119分の物語の30分を割き、夫婦と周囲の関係性を一通り記述するナム・デジュンのアイデアはコテコテだが、そこまで嫌味はない。二人を離婚させたい両家の両親は、離婚を決心した当時の記憶を取り戻させるために、かつて夫婦が一緒に住んでいた家で再び共同生活をさせようと計画する。但し、間違っても元のさやに納まることのないように念には念を入れてナラの妹を同居させることにする辺りがホーム・コメディとしてはベタベタのベタなのだが、やはり韓国映画は恋愛映画の思考実験に新味を盛り込もうとする。正に『猟奇的な彼女』の20年後の世界線というか毒親と2in1で現在の世界線に切り込まんとする辺りのエンタメ路線は素直に買う。私の勘違いでなければ、おそらくノ・ジョンヨルとどうにかなってしまう会社の同僚はKARAのジヨン（知英）であり、久しぶりに元気な姿が見えて嬉しかった。