このレビューはネタバレを含みます
日本・台湾の合作映画です。
舞台は台湾と日本。
監督は藤井道人監督です。藤井監督の作品なら映画館で観たいと思い、映画館で観てきました。
主演は台湾俳優のシュー・グァンハンさんと清原果耶さん。
タイトルが『青春18×2 君へと続く道』
タイトルから予想した通り、18歳の主人公ジミーと36歳の主人公ジミーの二つの時間で構成されるストーリーです。で、シュー・グァンハンはこの二つの時代を一人で演じています。そこに違和感は感じなくて、この俳優さん凄いなと感嘆しました。
清原果耶さん演じるアミはバックパッカーで旅の途中で財布を失くし、ジミーの働くカラオケ屋で働く事になり二人は出会う。
18歳の少年の恋の話であり、少し年上のお姉さんの旅の話。そして36歳の青年ジミーが日本を旅する話。
恋愛映画やロードムービー、青春映画。
色んな要素がありました。
二つの時代から織りなすストーリーが、ジミーとアミの物語を彩ります。
この辺りの脚本の構成は面白く飽きさせず、映画の世界に没入出来ます。
⚠️⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
⚠️⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
⚠️⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
映画を観ていると、36歳のジミーはアミに今まで会わずにいた事が分かってくる。二人の恋は成就しない事もなんとなく途中で気づきました。
そして、ある予想が脳裏をよぎりました。我ながら意地の悪い発想でしたが…的中してしまいます。
映画の神様は監督です。（時には原作者，プロデューサーになる事もありますが）
どういう結末にする事で映画の出来栄えが決まりますね。本作を観て僕はガッカリしたのが事実です。
そのガッカリはアミという魅力的なキャラクターが若くして死んでしまった…という事がショックだったからです。まだ若く美しく強い女性が亡くなる。
僕が歳を重ねて若い人が亡くなったら凄く残念に思う。この事を映画の中でも想った。それぐらい映画の世界観に没入したんだと思います。
アミいや清原果耶という女優が僕は好きで作品の中でどんどん惹かれていく。今までも好きな女優さんでしたが、本作の清原果耶さんは藤井監督の演出と台湾の空気感など色んな要素が合わさり物凄く輝いて見えました。恐らくジミーのアミに対する目線を意識した演出が僕にハマったんだと思います。
その女の子が死んでしまう。悲しい気持ちになる。青春という素敵な気持ちが一気に喪失感へと向かう。心の揺さぶりに啜り泣く音が映画館でも聞こえてました。
映画が自分の思い通りに進まないのは人生と同じこと。だからガッカリはしたけど、本作を楽しめたのは事実です。ガッカリという感情にしてしまうのも監督の自由ですから、受け入れるしかありません。
藤井監督の映像は美しい台湾と日本の風景が観れる。それも素晴らしかった事も付け加えたいですね。GWに観るにはピッタリな映画じゃないですかね。GWは映画ばかり観ているけど、夏休みに台湾行ってみたい。日本の原風景を見てみたい。そんな気持ちにさせてくれる作品でもあります。
