ハンスウ

緑の夜のハンスウのレビュー・感想・評価

緑の夜(2023年製作の映画)
3.4
これ、どうしよ……、観終わってまず無責任な感じがるすなあって思ったんですよね。メインのキャラは女性2人なんだけど、たぶん男性が監督したのかな。そう思って調べたら女性監督だったのでビックリ。女性が描いた女性に見えなかったんですよね。もちろん一概には言えないからいろんな人がいろんな風にキャラを描くんだけど、監督が自分の感性に酔っちゃってる感じがしましたねぇ。

香港映画みたいなんですけど今はもうあっちこっちで中国って表記されちゃうんですね。やれやれ。香港の監督でスタッフは韓国人が多いみたいです。舞台は韓国でキャラ2人のうち1人は韓国のイ・ジュヨンちゃん。日本の映画ファンには「ベイビーブローカー」に登場する女性刑事コンビの後輩の方って言えばわかりやすいかな😄 ファン・ビンビンは何度か観たことあるはずだけど、よく知りませんでした。

しかし、その、あんまり上手な映画だとはとても思えなかったんですよ。とにかく主人公は今の状況が良くない。なんとかそこから抜け出したい。ある出会いから物事が動き出すんだけど、出会いから関係を築くまでのステップがまず足りないんですよね。だから観ていてなんでそうなるの?ってなっちゃうんです。百歩譲ってそこで目をつぶったとしても大事な部分が抜けちゃってる感じがするからなかなか乗れないものがありました。

暴力と性を描くにもかなりいろいろ端折った感じでやっちゃってるから、もう、何が何やら……。観客の想像に委ねる的なところを狙っているのか……。だとしたら飛んだ勘違い監督かもしれない。そういえば、香港映画なのか……香港映画といえば昔から台本を使わないことが有名でした。それだったらそんな感じがしないでもなかったです。極端にセリフの少ないシーンとかがあるんですよ。そう言うのはアドリブでやってるのかもしれないなぁ……。どうだろ。かといってインパクトのある映像で唸らされるわけでもないし、何より、結末をボカしてしまっているのが無責任。主人公をどう着地させたかったのか、もう少し描き込みがあっても良かったと思います🤔

女優さん2人は素敵なので配信されたら観てもソンはしないと思いますよぉ😅
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