noborush

The Contestant(原題)のnoborushのネタバレレビュー・内容・結末

The Contestant(原題)(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

The Contestant 2023年作品
6.5/10
クレア・ティトリー監督
なすび 土屋敏男
1998〜1999年に放送された電波少年的懸賞生活のドキュメンタリー。
子供の頃全く観ていなくて、自分はビデオで「モンティ・パイソン」
観ていたので一応新鮮な気持ちで観れたが、当時を経験している
人は違う印象を持つのではないだろうか。
リアリティ番組というジャンルも確立していなかった時代に、
新しいことをといいながらも、搾取や虐待としかいえない番組製作
は誰もが思うのでは。
土屋プロデューサーがニヤけて語っているのに、この国の番組制作者の
闇を感じる。
 その後、世界がそうした虐めを笑いにしていく方法に向かって
しまったのは悲しい。日本が悪いことを先行して行ってしまった。
 なすびが子供の頃に虐められていて笑いで自分を守っていたというのが
なんともいえないし、 なすびの母親や姉が怒り悲しんでいるのも辛い。
そして「テラスハウス」の木村花さんの様な悲劇はこれからも繰り返す
とおもわれる。
 その後福島出身のなすびが震災後の福島の復興に彼なりに協力し、
その後エベレスト登頂を福島応援のために行おうとするも、
ネパールの地震から震災にあってしまう。
その後もなすびの物語は続き、なすびさんが3回目の挑戦で
エベレストの山頂に到達するのは感動的。
 この時点でこの作品がなすびという人物に対しての尊敬をこの作品は
伝えたかったのだなと気付く。なすびに共感する良い作品。
noborush

noborush