このレビューはネタバレを含みます
観に行った映画館の上映スケジュールに、字幕版がなく吹替版だけで、ちょっと不安だったのだが、翻訳もとても良く、アニメーションに集中できて、むしろ吹替の方が良かったかも。
夜の描写も、寝息を線の太さで表現するところも、子供たちが光っていたり、子供たちの色が親と同じ系統だったりするところも、前髪を吹く動作も、アニメーションがとても良かった。
動く猫もリアルでかわいかったな。
細かい描写がずっと良くて飽きない。疲れていて、「寝てしまうかも。」と思っていたけど、むしろ目が覚めた。
アニメーションにしかできない映像になっていると思う。
筋とかストーリーの流れは、ちょっとツッコミ所もあるけど、まぁ個人的には許容の範囲内。
あそこまで破茶滅茶になると、多少矛盾してても、考えずに楽しもうって気にもなるのかも。
あとなんたってパプリカチキン。
パプリカチキンが出てくるのは知らなかったので、結構びっくり。
イタリアンでも、スペインでも、パプリカをしっかり焼いたり、煮たりする手法は一般的なのに、日本では知られてなさすぎると思う。
その気持ちがあるからかもしれないけど、パプリカチキンの描写があまりないのは残念だったな。
あの作風だと食べ物を描くのは難しいだろうと思って見てたけど、レシピを読んだり、作っている過程もちゃんと描いて、おいしそうに表現する事から逃げてほしくなかった。
焼く音とか、匂いを感じそうな煙とか、表現するだけで想像できる描き方が出来なかっただろうか。
でも、また観たい。
子供と一緒にも観られます。