2009/4/4鑑賞(鑑賞メーターより転載)
戦後間もないころの三大事件のひとつ、下山事件を実際に事件を報道しその後を追いかけた新聞記者の著書がもとになっている。時代を表す実際の映像と再現ドラマが交差する展開はNHKのドキュメンタリーを見ているよう。結局のところ全容が明らかにならなかった事件だが、その裏に大きな陰謀があったことを匂わせつつ真相に迫る過程を判りやすく説明している。陰謀に迫るという刺激的な内容なのにやや展開が唐突なのが気になり、映画としての完成度の高さはそれほどでもないと思うが、真相を考えさせられる点を含め大いに勉強にはなった。