はい

異人たちのはいのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.5
涙も流したが背筋が凍りもした。心境は複雑。構造も複雑。残酷さと美しさ、現実と幻想、過去と現在、その複雑性を複雑なまま受容したい。
この話が脚本家であるアダムが書いた物語だとする。クィアとして生きてきたアダム自身の無念や悲しみを清算し、心の蟠りをほどく静かな儀式のように映る。
それだと直線的過ぎかもしれないので少しだけ読み仮名を加えてみる。
私たちは過去を書き換え(書き加え)られるのか、過去を書き換えて救われていいのか、生者と死者の立場から、この悲痛な人生を探究する物語であると捉えても良い。
はい

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