kalinda

異人たちのkalindaのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.8
深い暗闇、高層マンション
色彩がとても美しい
窓から見える幻想的な景色が綺麗

不思議な感覚になった
シックス・センス (1999)
を観た時に似てるかな

ふわふわした現実?異世界?
その中にも母親との深い会話があって
成人男性のはずの
アダム(アンドリュー・スコット)が
少年に見えるんよね、服装も可愛らしいし 笑
母親にもアダムにも
共感する部分がありグッときた
今はもうこの世にはいない人に
もし会えるなら…
そう思うことはあるよね

人は孤独すぎるとやっぱり
ちょっと精神的にもおかしくなるんやと思う
辛くてどうにもできなくて
拠り所、逃げ場、そういうところがないと
頭の中でそういう場所を作るんちゃうかな
うん、わかる…

ハリー(ポール・メスカル)との時間も
素敵やし幸せな2人が微笑ましい
孤独や悲しみ
愛している人がそばにいる喜び
アダムの繊細な表情に心を動かされる

登場人物は少ない
父親役をするようになりはったんや!と
リトルダンサー (1998)の
ジェイミー・ベル

監督の自伝的要素は
そんなに反映されてはいないらしいけど
監督ご自身もオープンリー・ゲイであり
アダム役も同じく表明されている
アンドリューが演じている
言葉や台詞以上に眼差しや表情で
苦悩や孤独を表現されていた

孤独、生きづらさなどの
内面を描いており、凄く良いなと思う
ただ少し個人的にファンタジーが
そんなに得意ではないので…

原作未読、大林監督による映像化も
観ていないので比較はできませんが
全体的にフワッとした
不思議な感覚になりましたね
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