『アメリカン・フィクション』を鑑賞しました。ウィット溢れる会話や人種ネタがありなかなかに笑えました!ただ所々知らない固有名詞が出てきて十全に楽しめなかったのが悔やまれる。
パッとしない作家が出版業界批判のため冗談半分でステレオタイプな黒人小説を書けば大ヒットしてしまったというストーリー。皮肉がこれでもかと詰め込まれていて笑える。
一方で劇中の白人たちのように、自分自身も分かりやすく面白いものに飛びつき、記号だけで人のことを見てやしないかと身につまされる想いになった。
主人公があえて黒人ギャングのような喋り方を演じるシーンがお気に入り!
見終わったあとは痛快さなんてなく、偽物が世の中で幅をきかせているんだなと乾いた笑いがこぼれてしまった。