不本意な大衆迎合小説ヒットに苦虫作家のシニカル・コメディ。
世間が思い描く黒人の姿を風刺しているようだけど批判的な “あるある” にはならなかった。逆に言えば私も偏見的な視線を黒人に向けている証拠とも言え、主人公セロニアスが憤る感覚に同調出来ないどころかそこが笑いのツボとなり、自分自身そこまで深刻に捉えていない事がこれを観て明らかになった。
人種差別には強くNOという感情がありつつも自分は所詮対岸の火事なのかな。
映画自体は突飛なハプニングが起こる訳でもなく割りと静かに進行しながらクスッと笑える面白さがあり大人のコメディという趣きが好み、ピアノの音楽も良かった。
モンクという愛称は、名前がセロニアスだから（笑）私も大好きなジャズピアニスト、本屋やディスカッションシーンで “くるくる” 回ってくれたらもっと笑えたのにな（笑）
監督 コード・ジェファーソン
キャスト
ジェフリー・ライト
トレイシー・エリス・ロス
スターリング・K・ブラウン
エリカ・アレクサンダー
アダム・ブロディ
ジョン・オーティス
レスリー・アガムズ
イッサ・レイ
キース・デイヴィッド
マイラ・ルクレティア・テイラー
