「今こそ黒人の声に耳を傾けましょうよ!」
と黒人2人を説得する白人3人
こんな痺れる演出がゴロゴロある。
鋭すぎる社会風刺すぎて冷や汗かく。
黒人のステレオタイプはもういいから、それ以外の話をしようよ。ゲットーで生まれ育って、ラップして、警察に殺されるだけじゃないだろ、俺たち。しかし白人が求める黒人の物語はそれではない。ならばこれでどうだと、ノリで皮肉のつもりで書いた「黒人的ステレオタイプ満載の小説」が、大ヒットしてしまう。
小説のタイトルを提案して採用されてしまうシーン好きすぎた。
そしてゾッとするエンディング。あれ、今見てたのって、なんだっけ。アジア人に理不尽に当たり散らかす白人監督の振る舞いをサッと入れてくるのもいい。私たちもまた彼らや自分たちのエンタメ的搾取に加担しているのだよな。