奇妙で豪快な作品だった。
ずっとホームランを打ち続けてるみたいな絵が続く。
どの絵も、物語からは乖離してるような、過剰になっているような表現の数々。
けども、終わりまで見ると、結局は原作と同じような後味になるのが不思議だった。
面白かった。別角度からの『マインド・ゲーム』や『スパイダーバース』的なアニメ表現の合流みたいな風に取り上げてもいい気がする。
三部作は一部だけ見て、その冗長さについていけなくなったので、この総集編で正解だと思う。
同時に羽川さん周りのエロネタを削ったのも正解。
めっちゃ見やすくなっていた。(原作でも体育倉庫のあれはやりすぎだと思っていた。あれのあと、普通の人間関係に戻るのは無理だって)
そういうのもあって、一本の異形の映画として立ち上がらせたこの企画は本当に良かったと思う。
旧国立競技場のラストバトルは凄まじすぎて笑ってしまった。
死なないからこその表現の数々。最高でした。
四つのジェネレーションを、声で演じ分ける坂本真綾の凄まじさにも震えた。
なんで若さまで声で調節できるんだこの人は…。