2024年5本目
ようこそ夜の世界へ
◆あらすじ
高校2年生最後の春休み、阿良々木暦（CV：神谷浩史）は血も凍るような美しき吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード（CV：坂本真綾）と出会う。
四肢を失い瀕死状態のキスショットは、涙ながらに暦に助けを求める。
暦は葛藤の末、キスショットに自らの血を与えるが―――。
◆感想
少し出遅れましたが、ようやく鑑賞！2016年～公開の3部作を1本の映画にまとめあげた本作。最後まで観た感想は’’普通’’でした（笑）
というのも、鉄血篇・熱血篇・冷血篇では良くも悪くも、脱線気味な無駄なシーンが多く、暦によるモノローグもあり、いつもの物語シリーズって感じ。ラストには「傷物になった僕たち」「傷物たちの物語がはじまる」というセリフがあり、ここから本編につながるのだと思わせてくれました。ただ、本作では会話劇を最低限まで削りモノローグもカット、その分声優陣による新録音が追加されていて音楽や音響も再構築。ミリしらの初見勢は楽しめると思いますが、3部作を観た人は劇場まで観に行く必要はないかもです。
とはいえ、会話劇が少なくなった分、作画や音楽に集中できたのでよかったと思います。キスショットと暦のテンポのいい掛け合いは健在だったし、メメとのシーンも多く（てか最後までかっこよすぎ）飽きずに観れました。シャフト独特の演出と渡辺明夫氏のキャラデザ、物語シリーズを多く担当してきた神前暁氏による音楽も素敵でした。
あと、あますところなく血肉祭りを見せてくる制作陣にはお礼を言いたい。容赦のない四肢切断＆景気の良い血飛沫、頭まですぱすぱ行くアニメはなかなか珍しいんじゃないか？ありがとうございます。コミカルに描かれているので、グロ平気な人でも観れるよ☆（とか言ってみる）
加えて、翼さんのパンツや制服のうえからでもわかる巨乳、キスショットの美しさも見れたから私は満足。後半、体育倉庫？のシーンの流れで翼さんと暦のｴﾁｴﾁシーンが見れるかと思ったけど、さすがにカットされてたわww堀江由衣ちゃんが最高に可愛いんだがな。翼さんのエロさと魅力は20％くらいしかなかったです。「何でもは知らないわよ、知ってることだけ」名言もなかったし！
個人的に見どころを挙げると、やっぱり吸血鬼ハンターたちと暦の戦闘シーンかな。スピード感があり、作画の力の入り具合もすばらしくて、まぁドラマツルギー・エピソード・ギロチンカッターともに暦の前ではあっさり負けてしまうけど。物語シリーズ本編とはまた違う暦のかっこいい姿が見れるのが良い。そして、物語シリーズといえば時々アイキャッチのようにカットインする背景。「NOIR」や「ROUGE」などに加え、幾何学的模様の背景は異質感があって美しい。夜のシーンが多いだけにより美しく幻想的な印象でした。
てか、あれやね本作ではメメがキスショットの心臓を取り出したくだりなかったな？？最後までかっこいいアロハシャツのおじさんポジだったねメメさんよ。
3部作観てない人はぜひ！
