旅するランナー

シェアの法則の旅するランナーのレビュー・感想・評価

シェアの法則(2022年製作の映画)
4.3
【色とりどり、悲喜こもごも】

岩瀬顕子作・劇団青年座により上演された舞台劇の映画化。
その岩瀬顕子が脚本・プロデュース・出演・主題歌の作詞をしてます。
この脚本がものすごく良くできています。
俳優生活57年目にして初の映画主演となった小野武彦はじめ、出演者の皆さんがイイ味を出した人情モノになってます。

東京豊島区雑司ヶ谷鬼子母神堂界隈のシェアハウスでおこる悲喜こもごも。
Tulpen Haus(ドイツ語でチューリップの家)という名前です。
それぞれが抱えた問題に直面し、助け合い、支え合う。

特に今作の主要テーマと言える、文学・演劇・絵画、あるいは映画ですら、腹の足しにはならいけども、取り組むことが好きならば、全力で取り組めばいい。
チューリップにいろいろな色があるように、人にもいろいろな色があっていい。
そんなダイバーシティ映画です。

名前に関わるやりとりが他にも出てきて、全国の玉田さんにはショックなネタも。
中国語のたまだ(他妈的)は、英語のFUCK YOUみたいな意味になるそうです。
まあ、たまたまだ...