ラーチャえだまめ

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

3.0
『やっぱり合わないものは合わない』




どーもどーもラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラの映画を拝見させて頂きました


【レザボア・ドッグス】!!!“映画通なら知らなきゃ恥”レベルに世間で認識される?ご存知クエンティン・タランティーノ監督の長編デビュー作にして“最高傑作”との呼び声高い、世界でカルト的人気を誇る名作中の名作。それが30年以上の時を経て現在日本で4Kリマスター(多いなぁ〜最近この手の上映)版のリバイバル上映中ということで?先日見に行って参りました。なんでも座席チケットが“即売”レベルに近く?平日の新宿ピカデリーもほぼ満席に近い埋まり具合にビックリ。観客は公開当時よりファンっぽい50代〜60代から20代の若いカップルまで、日本でも未だご新規ファン獲得中の幅広い層から指示されていることが伺える、まさに名作と言ったところでしょうか__。



「やっぱりタランティーノは合わなかった」



第一にカッコいい会話劇がまずカッコよく見えない時点で向いてないんですよ私……


簡単に言えば「悪党が擬人暗記になりながらただダラダラとフリートークするだけ」の映画ですか。その会話に登場する作品のタイトルやらアーティストにああだこうだ言い合って、そこに「そうそう、そうだよなタランティーノ!」とまるでその会話劇に参加した気分に浸るか、あるいは劇中流れる曲のセンス、カット割、そういったタランティーノの「美的センス」が刺さるか。___私はそのどちらでもありませんでした。


特に前半のシーンは一体なんだったんだってくらい無かったことにする後半の「フロム・ダスク〜」でも感じた「一切意味のないシーン」それが今作の序盤になるわけですが、それが私にはどうも合いません。単純に何見せられてんだと思ってしまう。そこにキャラクターの個性だったりタランティーノの思考が反映され結果的に「意味がある」わけですが、身内だけにしかわからない話で盛り上がっているような疎外感で集中力が途切れるし、なかなか会話が途切れないから息継ぎする間もなく集中してると予想以上に疲れる。よくよく見れば穴だらけで突っ込み所なストーリーを「画力」でゴリゴリに感動させてくるザック・スナイダーやC・ノーランみたいな「画で魅せる」作品の方が私は愛くるしさを感じるのですが、本作はその真逆と言うか、一見地味な画の中に遊びやセンスが散りばめられている……それがひたすらずっと会話劇だしほぼ倉庫内のワンシチュエーションなところも相まって舞台を見てる感覚に近いですね。


ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、スティーヴ・ブシェミ……そうそうたるメンバー、そして皆黒スーツの黒ネクタイの黒サングラスの黒ずくめでコードネームのような“あだ名”で呼び合うカッコよさはあったかな。ティム・ロスなんて若い時のニコラス・ケイジみたいな色気があった。OPの有名なシーンも色んな所でネタにされてますよね。タランティーノと言うと“おふざけ”のイメージがあるのですが、本作はドタバタ会話劇に「誰がポリ公のイヌなのか」義人暗記のサスペンス、そしてヴァイオレンス描写が特徴的。つまりあまり笑いどころのない映画、という認識でいいのでしょうか?腹から大量の血を流してるのになかなか死なずに苦しそうにずっと悶える男の様子をダラダラ見せるっていうのは、これ笑うところですか?いっそ一瞬で首飛ばしたりバラバラにした方がよっぽど笑えるんですけど。この辺りもタランティーノのユーモアか遊び心とか言うなら単に死体遊びにしか見えな……真面目かて


以上、全く参考にならないレビューでした……(好きになれなくてスミマセン)
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